映画界の未来を語る 映画館離れが進んでいる!?

本年、大ヒット上映中の「君の名は」は累計興行収入が194億円を突破し、「もののけ姫」(1998年)の193億円を抜き、洋画を含めた日本国内の興行収入ランキングで6位となり、邦画のみでは3位となった。(11月27日時点)

また、12年ぶりの復活を果たしたゴジラ、「シン・ゴジラ」も平成で制作された怪獣映画として最大の大ヒットを誇った「ゴジラVSモスラ」(1992年)の観客動員数420万人を突破する大ヒットを記録した。

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こうしたことから映画館に足を運ぶ人が増えたようだが、その実態は全体的に厳しい現状があることがある調査で明らかとなった。

インターネット調査・ネットリサーチを専門とするマイボスコム株式会社が行った調査によると、映画の鑑賞方法は「地上波テレビ」が5割強となっており、映画館に足を運ぶ人は2割~3割と言うのが明らかとなった。

また、映画館で映画を見る人は7割、10代高いようで「年に1回未満」という。

これらのことを考察していきたいと思う。

1.テレビ、ネットの普及

今や、映画館に足を運ばずとも地上波やケーブルテレビで放送されるため、気軽に視聴することができる。
なかんずく、インターネットによる動画、映画の配信のサービスは発展の一途をたどっており利用する人がかなり多い。

そもそも、1977年にアメリカ・ロサンゼルスでスタートしたレンタルビデオは1980年代後期に日本国内でも爆発的に広まっていった。

これにより、かつては名画などは映画館でリバイバル上映されるか、テレビで放送されるかを待つしかない時代があった。

しかし、レンタルビデオの登場によりかつての名作や、公開された作品も気軽に視聴できることによりホームシアターの時代へと変化していった。
もちろん、このレンタルビデオによって、ゴジラの過去の作品を見たファンがゴジラ熱が再び燃え上がり、ゴジラ復活を求める声が高まり、1984年にゴジラ復活へとつながったという力を誇った歴史がある。

そして更にインターネットが普及し、場合によっては無料で視聴できる環境も整った。
更には、GEOやTSUTAYAといったレンタルビデオ店がオンラインサービスを開始するなど、ますます映画を視聴する形は変化してっている現状がある。

2.映画時代の質の変化
近年は、1998年から公開した「踊る大捜査線」シリーズの大ヒットにより、テレビドラマが映画化する流れが始まった。
それにより、テレビ局が映画を作るようになり、更には映画に対して制作委員会が組まれており、様々なメディアが絡んでいる。
また、これはドラマにもある傾向だが、漫画やアニメを実写化する流れもある。
映画会社はと言うと上映場所を提供するのみで、映画を作ることはなくなった。
東宝が本年「シン・ゴジラ」を製作したが、これが映画会社が作った映画であった。
ゴジラも12年前の2004年の「ゴジラ FINAL WARS」以来制作していなかったことにより、東宝も映画を長らく作っていなかった。
かつて、日本には黒澤明、溝口健二、小津安二郎など巨匠が存在し、力強い作品、万代までも残りゆく名作が生まれた歴史を持つ。
しかし、こうした映画界を背負いゆく人材育成の在り方も、山田洋二らの世代を最後としている。要は、映画会社に就職し、下積みから這い上がり助監督となり監督について教えを受けると言ったあり方だ。

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故に映画監督をはじめとした映画に関わりたい人たちは自主製作などを作っていく傾向にある。
「商業」を目的としているため、作家性などが求められない時代ともなったことも伺える。

またCG,VFXの目覚ましい発展により、2009年に公開した「アバター」を皮切りに3D、または4D、またIMAXといった作品を制作されているが、1980年代から1990年代にスティーブン・スピルバーグやジョージ・ルーカスらの全盛期の作品のような印象は薄いように思われる。

故に、映画館に足を運ぶのは7割が10代という調査結果からうかがえるように、大人の人たちの映画館離れは進んでいると思われる。

3.映画の券の高額化

1950年代は映画の鑑賞代は当時のお金で65円で、大体そば一杯分の値段だったという。
この時代は、黒澤明、溝口健二、小津安二郎の全盛期であったり、昭和29年(1954年)には黒澤明の「七人の侍」、そして「ゴジラ」が公開した年である。

また、この時代は所謂テレビが誕生したばかりの時代で、国民にテレビが普及していなかったこともあり、映画が「娯楽の王様」の時代であったこともある。

昭和29年の「ゴジラ」第一作が観客動員が960万人と言われているが、平均としてこの時代はこのようなもので、ゴジラは年間なんと8位となっている。

これが1970年から1980年になると料金は3倍になっている。(1970年は400円、1980年は1200円)また、テレビが普及し出した時代で、怪獣も「ウルトラQ」「ウルトラマン」などの登場によりお茶の間で見れる時代となっている。

1990年代は1700円と膨れ上がっているが、現代では映画館は一度見たら観客は全員でなければならない「入れ替え制」となっているが、この時代まではなんどでも券を買えば見ることができた時代であった。

現代においては、シネマコンプレックス(シネコン)のシステムへの映画産業構造は変化しているが、「入れ替え制」導入、水曜日はレディースデーで1100円、シニアデーや夫婦50割引きなどを指定している映画館もあるが都市部に限られるようで、一人でも多くの世代を呼びたいと試みている。

まとめ
確かにネットの普及により映画は家で気軽に視聴できる時代となりましたが、やはり映画は大スクリーンで見てこそ!と思います。
「シン・ゴジラ」のような作品の迫力は家では堪能はできません。
大きなスクリーン、サラウンドがある中で見るのが映画を堪能しゆく原点と言えると思います。
また、「君の名は」がここまで前代未聞の大ヒットを記録していることも望ましいことです。
そうした意味から「君の名は」「シン・ゴジラ」の大ヒットによって映画界に新たな旋風が巻き起こったらと念願したいものです。

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