【映画】「沈黙 -サイレンス-」を見た感想・レビュー。クライマックスへ至る盛り上がりは原作通りの素晴らしさでした。

「沈黙 -サイレンス-」は以前から完成を心待ちにしていた映画で、公開されるとすぐに見にゆきました。監督のマーティン・スコセッシのファンでしたし、遠藤周作の原作も2回読んでいて、江戸時代の日本を舞台にスコセッシがどんな演出をするのか、非常に興味を持っていたのです。

スコセッシ監督は、その出世作となった「ミーン・ストリート」でも主人公が罪悪感に悩むカトリック信者という設定になっていて、キリスト教の信仰を作品のモチーフに使うことの多い映画作家です。

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イエスの性欲を描いた「最後の誘惑」でアメリカ国内のキリスト教団体から指弾され、自らの信仰についても悩んでいた時、司祭に勧められて手に取ったのが「沈黙」の英訳本。読了と同時に映画化を決意し、ニューヨークを訪れた遠藤周作にも直接会いに出かけています。

脚本作業は進んだものの、資金繰りに悩んだらしく、製作準備に入るたびに中止、という事が何度か繰り返されました。喧伝されている通り、スコセッシは何度も原作本を読み返したらしく、「沈黙」を映画化するのは一種の妄執と化していたとのこと。去年ようやくその思いがかなって作品は完成。長年その映画化を待ち望んでいたこちらとしては、その執念が上手く結実したか、自分のことのように気にかかっていました。

安心したことに、実際に見てみると予想を上回る出来栄えでした。比べてみると分かるのですが、とにかく解釈を加えずに原作を映像化しようとしていて、原作のファンとしてはその製作態度にまず感激です。日本人だけが登場する場面も違和感がなく、ロケ地の台湾もちゃんと江戸時代の九州に見えますし、前半の漁村、後半の牢屋など、下手な日本映画よりもきちんとそれらしい外観になっています。

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内容が信仰に関することなので、その解釈は見る人によって様々だと思いますが、そのクライマックスへ至る盛り上がりは原作通りの素晴らしさ。単なるサスペンスドラマと考えても重厚な語り口で満足できる作品となっています。
ファンとしては「さすがスコセッシ」といいたくなる秀作です。

 

沈黙 -サイレンス-の解説

 

以下映画.com引用

遠藤周作の小説「沈黙」を、「ディパーテッド」「タクシードライバー」の巨匠マーティン・スコセッシが映画化したヒューマンドラマ。キリシタンの弾圧が行われていた江戸初期の日本に渡ってきたポルトガル人宣教師の目を通し、人間にとって大切なものか、人間の弱さとは何かを描き出した。17世紀、キリスト教が禁じられた日本で棄教したとされる師の真相を確かめるため、日本を目指す若き宣教師のロドリゴとガルペ。2人は旅の途上のマカオで出会ったキチジローという日本人を案内役に、やがて長崎へとたどり着き、厳しい弾圧を受けながら自らの信仰心と向き合っていく。スコセッシが1988年に原作を読んで以来、28年をかけて映画化にこぎつけた念願の企画で、主人公ロドリゴ役を「アメイジング・スパイダーマン」のアンドリュー・ガーフィールドが演じた。そのほか「シンドラーのリスト」のリーアム・ニーソン、「スター・ウォーズ フォースの覚醒」のアダム・ドライバーらが共演。キチジロー役の窪塚洋介をはじめ、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシといった日本人キャストが出演する。

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