私「この人が……この人の……不倫相手が……押しかけてきて……」
玲子「はぁ?!」
私「消えて……もう今は目の前から消えてよ!!」
そう怒鳴って、旦那を追い出した。
逃げるように何も言わずに出ていった旦那、残ってくれた玲子さんが背中をさすってくれて、だいぶ落ち着いた頃、一連のことを恥も承知で彼女に話した。
玲子「本当に信じられない……あんな仲良さそうだったのに……とんだクズだったなんて」
私「お恥ずかしいです、ご迷惑おかけして本当にすみませんでした」
玲子「ううん、あなたはよく頑張ったよ。ちゃんと次男くんも隠して。偉かったね」
そう言われて、また涙が出てきた。
玲子「また今回みたいなことがあったらすぐ呼んで?助けに来るから。弁護士なんかの相談にも乗るから。お金、とれるだけとって別れちゃいなさい!」
励ますように言ってくれた玲子さんにまたお礼を言って、その日は別れた。
この日、玲子さんに話を聞いてもらったことを心から感謝することになる。
数日後。
旦那はあの日以来、全く帰ってこず、あちらからの連絡は一切を無視していた。
それでも、わたしも自分の気持ちに折り合いをつけるのが必死だった。そしてどこか意固地になって、判を押してなるものか、凝り固まった考えになっていたし、プライドもあって実家に相談することもできず、もやもやとした思いのまま、二人の息子の日々の子育てに追われていた。
その日は、次男の授乳が伸びてしまって、とは言っても数分程度、長男の幼稚園バスの迎えが遅くなってしまった。
次男を抱き、バス停に行くともうバスがやってきてしまっていて、小走りで駆け寄ると、何やらいつもと雰囲気が違う。
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