ただ車を見つけて尋ねただけなのに、明らかに旦那は動揺した仕草で否定をした。
旦那「え?居ないよ?仕事場からすぐ帰ってきた」
これが最初の違和感だった。
あれは旦那の車だった、はず。
だけど特にコンビニで買い物してきた様子もない、それにしてもなんで嘘なんか。
そんな違和感。
でも、小さな違和感に足止めを食うほど、わたしも余裕がなくて、その時は流してしまった。
だけど、違和感が一つ湧くと、家を開けてることの多い罪悪感からか、良くない想像ばかりしてしまった。
そこでついにわたしは旦那のスマホ見てしまった。
そこで見つけた“ゆうこ”という女の名前。
旦那の職場の事務員だという。
バツイチ、わたしと旦那の4つ年上の女だった。
初めの頃は、徒歩で行き帰りをしている彼女の送り迎えをしてあげていた、そんなやりとり。
夜道は危ないから、なんて。
見ていくと、そこからどんどん関係が深くなっていて行くのがメッセージのやりとりで目に見えてわかる。
最初の頃は、女の家で軽くお茶をしたり、スイーツを持って軽く一服する程度だったのが見て取れる。
だけど、安易に想像がつく。
ひとり暮らしの女の家に上がり込んだ男が何もせずに帰ることのほうが珍しい。
ふたりの関係はすぐにメールにハートがつくような関係になっていった。
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