だからといって、すぐに「はい、わかりました」とニコニコできるほどわたしも気持ち的に強くはなかった。
それから数週間が経って、旦那が子どもを預けてふたりで出かけないか、と言ってきた。
子どもを両親に預ける手はずも旦那が整えてくれて、それなりの本気度が見えたので、旦那の言うとおり、ふたりで出かけることにした。
都内に出て、ふたりで食事をした。
旦那はわたしとの出会いから結婚までを振りかえり、楽しそうにしていた。
私「あなたは、わたしのどこが好きだったの?」
旦那「んーそうだなぁ、出会ったときはまだ学生だったし、とりあえずは見た目かな。本当にかわいかったから」
私「え?過去形?」
旦那「いや、今でも。子ども二人産んでるとは思えないよ」
そんな言葉を本当ならもっと喜べたはずなのに、喜べなかったのは、脳裏に「なら、どうして不倫なんてしたの」という感情が生まれてしまうから。
これから旦那になにをされてもわたしは、脳裏にこの疑問が浮かんでしまうのか、と少し悲しくなった。
それでも、帰り道は旦那の方から「来年もこうして時間を作って一緒に来よう」なんて言葉が聞けたから、わたしは不覚にも嬉しかった。
だけど、悪夢はそれから数日後にやってきた。
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