旦那が神妙な面持ちである日の夜、口を開いた。
旦那「不倫相手の女性……ゆうこさんなんだけど……妊娠した」
私「はい?え?なに?で、どうするの、そんなことわたしに言って……」
旦那「その……ゆうこさんは、前の旦那に暴力振るわれてて、二回も流産してて……本当はもう妊娠できないって言われてたんだ……」
私「うん。で?」
旦那「…………でも、今回妊娠出来たのは奇跡だし、もう本当に最後のチャンスだから生みたいって言われて……」
その言葉に血の気が引いていくのがわかる。
そして、それと同時に男は本当に馬鹿だと思った。
そんな話を鵜呑みにして、本当かどうかもわからないのに。
旦那をわたしから奪いたいだけかもしれないのに。
私「あなたはどうしたいの」
旦那「産ませてあげたいから……離婚して……ほしい」
その言葉にわたしは今までなんとか理性を失わずに保っていた部分が音を立てて切れてしまった。
私「いい加減にして!!馬鹿じゃないの?!うちの次男だってちいさいの!どこでもヤりまくって子ども作って!!挙句にわたしと?嫁と離婚したい?!どういうつもりなのよ?!正気なの?!」
旦那に掴みかかって、身体を揺さぶる。
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