情緒不安定の原因と対策

自分でも時々「イライラしやすいな」と思うことはありませんか。ちょっとしたことですぐにカッと腹が立ったり、大喜びした後に大きく落ち込んでしまったり、情緒が安定しないことって珍しくないんです。心と体の疲れをあらわしている情緒不安定。原因がわかれば、きっと何か有効な対策があるはずです。

情緒不安定

IMG_2070_s
スポンサーリンク

■情緒不安定の原因:長期間のストレス
人間の心も体も疲れさせる原因は、ストレスです。ストレスは決して悪いことばかりでなく、一時的に大きなストレスがあると、それに対抗してグッと集中して頑張れるという利点もあります。がんばりのきっかけになると思えば悪くないのですが、これはあくまでも一時的なストレスの話です。長期間にわたって大きなストレスを受け続けると、人間の情緒は次第に不安定になってきます。

 

これは医学的にも証明されていることで、人間はストレスを受けると、ノルアドレナリンという物質が分泌されます。ノルアドレナリンには、自律神経のうち活動をつかさどる交感神経を活発化させる働きがありますから、一気に仕事に集中できたり眠気が覚めたりするのです。

 

ところが、ノルアドレナリンもいつまでも分泌し続けるわけにはいきません。ストレスを受け続けているうちに、いつか使い果たしてしまうことになります。こうなるとちょっと困ったことが起きてきますね。ノルアドレナリンが不足してくると、ちょっとしたことで気分が落ち込み、昼間でも猛烈な眠気に襲われることがあります。ノルアドレナリンの覚醒効果がなくなるからです。同時に集中しにくくなり、やる気も低下してしまう。長期間のストレスは、情緒を安定させずに精神的な振れ幅を大きくしてしまうのです。

 

対策としては、ストレス源になっているものからいったん離れることです。仕事が大変すぎるときは誰かにふってしまい、一時的でもいいので自分の負担を減らしましょう。そのときは相手に迷惑をかけて申し訳ないと思うかもしれませんが、長い目で見れば短期間だけでも肩代わりしてもらうことで、いい方向に向かうことが多いものです。
どんなに強い人でも、長い間は持ちこたえられません。情緒不安は体からのSOSサインだと思って、休養のきっかけにするといいでしょう。

 

■情緒不安定の原因:ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスが乱れると、体にも精神にも悪い影響が出やすい。これは男性も女性も共通して起きることですが、女性の場合はより影響を受けて情緒が不安定になりやすいと言えるでしょう。エストロゲンやテストステロンといった女性ホルモンは、生理サイクルによって分泌量が大きく変わってきます。もともと女性ホルモンには自律神経をととのえて、感情を安定させる働きがあるのですが、分泌量が変わればイライラしやすくなり、ちょっとしたことで腹が立つことが増えるのです。

 

女性にみられるPMS(月経前症候群)は、感情の起伏が激しくなるきっかけを作ります。また更年期もホルモンバランスが乱れやすい時期です。女性の更年期は閉経するころ、平均して50歳の前後5年ずつです。合計で10年ちかくかけてホルモンが大きく変化する時期ですから、情緒も不安定になるというものです。些細なことで突然泣きたくなったり、カッとして周りの人に怒鳴りつけてしまったりなど、それまでから想像もできないような情緒不安がやってきます。

 

これに対応するには、ホルモンバランスをなるべくキープすることです。PMSなら全体的なホルモンバランスを整えるために低用量ピルを服用したり、漢方薬を使ったりしてみましょう。どちらも産婦人科や漢方専門の薬局など専門家のいるところで相談するのが一番です。更年期についても漢方がおすすめ。情緒不安だけでなく、ホルモンからくるさまざまな症状を少しずつ改善していきます。

スポンサーリンク

■情緒不安定の原因:腸内環境の乱れ
意外な原因は、腸内環境にあります。腸と情緒に何の関係があるんだ!?と首をひねりたくなりますが、実はおおいに関係があります。というのも、腸の中の善玉菌が多ければセロトニンという物質がたくさん作られるからです。
セロトニンは、脳内にある神経伝達物質のひとつです。心身の安らぎやリラックス感をつかさどるため、幸せホルモンと呼ばれています。セロトニンが不足すると、脳内の神経細胞の間で情報交換がうまくできなくなります。するとやる気がなくなり無気力になってぼんやりする、落ち込みやすくなる、反対にカッとなりやすくなる、など感情の振れ幅がむやみに大きくなります。

 

腸内に善玉菌が多くあればセロトニンもどんどん算出されるので落ち込みにくくなる、精神的にも安定するのですが、悪玉菌が増えればセロトニンの量も減っていきます。ストレスに対抗できなくなって、やけに落ち込むことが多くなるんです。
こういった脳と腸との密接な関係を「腸脳相関」といいますが、あまりよく知られていません。しかし実際に、腸内環境をよくして善玉菌を増やすことでセロトニンが増えるのですから、この仕組みを利用しない手はありません。

 

最近落ち込みやすいな〜と思ったら、乳酸菌などを積極的にとって腸内環境の改善をはかりましょう。乳酸菌はヨーグルトだけでなく、お漬物やキムチなどにも含まれています。ヨーグルトが苦手だという人は、他の発酵食品から摂るようにしてもいいですね。
ついでに言えば、夜型の生活もセロトニンを増やすことになりません。できれば朝型の生活リズムに変更するか、それが無理ならせめて午前中に起きて日光を浴びましょう。日光を浴びることで人間の生体リズムはリセットされます。

 

■情緒不安定の原因:自律神経がみだれている
長期間ストレスと受け続けるとノルアドレナリンが不足する、といいましたが、自律神経の乱れそのものが情緒不安の原因となっていることもあります。

自律神経には活動時に活発化する交感神経と、リラックス時に活発化する副交感神経があります。この二つが交互に働いて、内臓を元気にさせたり神経をゆったりと休めたりしています。ストレスが強すぎるとずっと交感神経が優位になりっぱなしで、副交感神経はお休みしたまま。これでは体が休まる暇がなく、疲れがたまる一方です。こうした自律神経の乱れが、突然イライラし始めたり、怒りっぽくなったりすることの原因にもなるのです。

それなら、副交感神経を優位にするよう働きかければいいじゃないかと思うのですが、困ったことに、自律神経は文字通り「自律」しているため、外からの刺激を受けにくいのです。こちらがコントロールできることは、唯一、呼吸くらいでしょう。交感神経が優位に立っている時は緊張状態が続いているため、呼吸は胸式呼吸で浅く短くなっています。これを意識的に腹式呼吸に切り替えて、深く息を吸い込みゆったりと吐き出すことを続けると、しだいに副交感神経が優位になってきます。
神経が興奮しすぎているな、緊張状態が長く続きすぎているなと思う時は、呼吸を深くするようにしましょう。

といってもどのタイミングでやればいいのかわからない。そういう人は、週に1回でいいのでヨガをやるといいですよ。ヨガというとポーズをとることばかりイメージしますが、基本は呼吸法です。深い呼吸を繰り返すことで、体が次第にリラックス状態になっていきます。本当は1日に5分でもいいから就寝前にヨガのポーズを取り、呼吸を深くしてから眠るといいのですが、なかなか難しいという人は、週に1回のヨガ教室を習慣にしてはいかがでしょうか。

■まとめ 情緒不安は漢方薬や病院の治療で改善します
精神的に安定していないと、自分もつらいですし周囲もつらいことになります。原因はいろいろありますが、どれが当てはまるのかよくわからなければ、対策をひとつずつためしてみるのがいいでしょう。仕事は他へ回し、病院や漢方をうまく使って厳しい時期を乗り越える。そうすれば、いずれは気持ちが安定してくることでしょう。発酵食品をしっかり食べることもお忘れなく。最近は乳酸菌サプリもありますから、上手に利用するといいですね。

スポンサーリンク

読んだらシェアよろしくお願いします♪

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です