3.妊娠初期症状を見分けるために注意したいポイントまとめ 4記事分
妊娠は女性の体に劇的な変化をもたらします。しかしごく初期の段階では妊娠からくる症状なのか、いつもの生理が来る前なのか、見分けがつきにくいことがあります。そこで妊娠の初期症状の可能性が高いというポイントを4つ集めました。ひょっとして?と思ったら、チェックしてみましょう。
妊娠初期症状を見分けるポイント
■1.性行為のあとに、順調なサイクルで生理が来ない
妊娠の最初の症状は生理が来なくなることです。これは、ふだんの生理サイクルが順調なリズムで来ている人ほど気が付きやすいでしょう。妊娠の可能性があると思うなら、生理の予定日を3日すぎた時点で、妊娠反応薬を使ってみることをおすすめします。妊娠反応薬は妊娠している女性の尿に含まれるホルモンに反応して、陽性か陰性かが出てきます。生理の予定日を1週間過ぎても来ないなら、まずは妊娠反応薬で確認を。
妊娠を希望していて基礎体温を測定している人なら、体温グラフに変化があらわれます。女性の基礎体温は排卵日を過ぎると高温期になり、生理の直前に低体温にもどります。これが、妊娠すると高温期のままで基礎体温が下がらなくなります。つまり、ずっと高温期になりっぱなしなのです。
基礎体温グラフをつけていて、高温期が3週間以上連続していたら、妊娠の可能性がかなり高いことになります。これも市販の妊娠反応薬を使ってみましょう。
■2.下腹部に鈍痛や張り、うずく感じがあり、違和感が続く
これは生理前の症状ととても似ているので、妊娠のせいで起きている症状か、単に生理が近いので起きている症状が、見分けがつきにくいでしょう。ポイントは、妊娠の初期症状のほうが、生理前の症状よりも重くて期間もずっと長く続くことです。
下腹部の痛みは、妊娠によって女性の体内のプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量がぐっと増えているからです。しかしプロゲステロンは、いつもの生理サイクルのなかでも生理前に増加するものなので、初期の妊娠によって起きる症状とほとんど違いがありません。
ただ、妊娠が原因の下腹部の違和感は、生理前の症状よりもずっと長く続きます。最低でも2週間以上つづき、3週間以上ずっといつもと違う感じがあるなら妊娠を疑いましょう。
下腹部の違和感とともに、乳房に張りがある・うずく感じがする・いつもより敏感になっているという症状も合わせてあるようなら、生理の予定日を計算して遅れていないかを見るといいですね。
■3.いつもより匂いに敏感になる
これは、軽いつわりの症状です。つわりについては個人差が大きく、妊娠してもまったく吐き気や味覚が変わらないという人もいますし、妊娠のごく初期の段階で吐き気や味覚の変化を感じる人もいます。
つわりは妊娠4週から7週くらいに出始めることが多く、それまでなんとも感じなかったものの匂いが急にダメになる、いつもおいしく食べられたものを体が受け付けなくなる、などが起きます。つわりというと「すっぱいものが食べたい!」というイメージがあるかと思いますが、必ずしもそうとは限りません。妊娠期間中に突然「揚げ物が食べたい!」と感じる女性は意外と多く、とくにつわりの時期には「ポテトフライしか食べられなかった」などというケースもよくあるんです。すっぱいものに限らず、ふだんなら食べたいと思わないようなものを食べたくなったら、妊娠している可能性がありますよ。
ところで、妊娠4週だなんて、ずいぶん後のことだと思っていませんか?妊娠週数の数え方はちょっと複雑で、妊娠経験がないとわかりにくいものです。実は妊娠4週=いつもの生理予定日のこと。つまりこの時期には妊娠に気が付いていない女性がほとんどで、市販の妊娠反応薬でも反応がでるか出ないかという妊娠の超初期なのです。
こんな早くから、吐き気を感じたり食べ物の好みが変わったりするんですね。
■4.生理が来たのに妊娠していたなんてことはある?
妊娠に気が付かないケースとしては「だって生理があったのに!?」というひとがいます。セックスのあとに、来るべきタイミングで生理が来たら、妊娠しなかったと思うのが普通でしょう。しかし妊娠した女性の中には「月経様出血」が起きる人もいます。
月経様出血は、ちょうど生理の予定日のころに少量の出血があることです。生理との違いは期間と出血量。月経様出血では2〜3日くらいで出血がおさまり、量もいつもの生理ほど多くはありません。今回はちょっと生理が短かったな、と思っているうちに妊娠が進んでいるということがあり得るのです。
ちなみに、月経様出血はすべての妊婦さんに起きることではありません。個人差があって、月経様出血がないという人も多いのです。原因もまだはっきりわかっていませんが、正常な妊娠の場合でも月経様出血は起きるものですから、それほど心配はいらないでしょう。
気を付けるべきは、いつもの生理だと思い込んで妊娠がかなり進むまで全く気が付かないことです。妊娠のごく初期は、喫煙や飲酒を控えたりお薬のリスクが高まったりと、普段とは違う生活をしたほうがいいときです。赤ちゃんのためにもお母さんのためにも、妊娠には早く気が付いたほうがいいでしょう。
■妊娠に気が付かない状態でも、赤ちゃんは成長しています
それでは妊娠4〜7週の赤ちゃんの様子を見てみましょう。
妊娠2か月の時期で、まだまだごく初期の段階です。しかし妊娠4週目には子宮内に胎嚢(たいのう)という赤ちゃんの入っている袋が出てきます。超音波検査で胎嚢が確認できると妊娠の可能性が高まり、妊娠5週目に入ると、通常は赤ちゃんの心臓の音(心拍)が確認できるようになります。同時に胎嚢の中に胎芽という赤ちゃんの姿が、点のようになって見られます。胎嚢と胎芽、赤ちゃんの心拍が確認できれば、妊娠したということになります。
注意しなくてはならないのは、妊娠初期の段階では服薬や飲酒の影響を赤ちゃんが受けやすいということです。しかし女性側はまだ妊娠に気が付いていないことが多いため、うっかり普段と同じ薬を飲んでしまったり、飲酒や喫煙を続けていたりします。あとから妊娠に気が付いたら、産婦人科でそれまでに飲んだお薬の種類や量、どれくらいの期間服用したのかをドクターに申し出ましょう。
一般的に妊娠初期に服用を避けるべき薬としては、鎮痛剤や精神安定剤、副腎皮質ホルモン剤などがあります。妊娠の可能性があると思ったら、ビタミンAのサプリなども控えたほうがいいでしょう
■市販の妊娠反応薬は、生理の予定日を過ぎてから反応する
妊娠を希望している女性は、ひょっとして??という症状があれば1日も早く妊娠を確認したいですね。そういう時に役に立つのが、ドラッグストアなどで購入できる妊娠反応薬です。これは妊娠した女性の尿に含まれる胎盤ホルモンに反応して陽性になるもの。ちょっと詳しく言うと、絨毛ホルモン(hCG)が分泌されているかをみる検査薬です。この絨毛ホルモン(hCG)は妊娠しない限り、陽性反応が出ません。ですから、市販の妊娠反応薬で陽性が出たら、まず妊娠したものと思っていいでしょう。
しかし妊娠がわかったからもう大丈夫、と安心してはいけません。なぜなら妊娠した=正常に妊娠したというわけではないからです。
まれなケースですが、なかには子宮外妊娠や胞状奇胎といった異常妊娠が起きていることもあり、これは妊娠反応薬ではわかりません。反応薬でわかるのは、あくまでも「妊娠している女性から分泌されるホルモンが確認できた」ということだけなのです。
妊娠反応薬は、生理の予定日2〜3日後に使うことができます。これで陽性反応がでたら、すみやかに産婦人科を受診して妊娠が正常に成立していることを見てもらいましょう。
■まとめ 妊娠の可能性があるかな?と思ったら、まず妊娠反応薬でチェックを
妊娠のごく初期には女性が自覚できるようなはっきりした症状はほとんどありません。ちょっといつもと違うかな?と思う程度のことしか起きないのですが、気になる症状が2〜3つ重なったら、妊娠反応薬を使うのがおすすめです。手軽ですぐに検査できますし、自宅でやれる検査としては、かなり結果が正確です。
コメント
妊娠した時に私は内科に行っていて、お腹の調子が悪い事や軽い微熱や気持ち悪さを、自律神経失調症と思い、薬をもらって飲んでいました。まったく良くならず(笑)後々、妊娠とわかり、薬を飲んでいた事に焦りました。この記事を知っていたら、ちょっと、体調の不具合をいろいろな面から見ていたかな?しかし、検査薬が反応する結構前から体調悪かったから、もっとはやくに検査薬が反応するようになって欲しいなー
二人目の時は全く症状なし。一人目のときはしいていえば、腰や足に水が上から落ちてきたみたいなヒヤッとした感じが何回かあったかな。確実に次の生理が遅れたくらいから変化が起きることはわかってても、検査薬使える前に知りたくてウズウズしちゃうんですよねー。